がんという難病を乗り越えた彼女だからこそ鳴らせる音がある。インストだけど確かに聴こえてくる命の喜びの歌声。久石譲を思わせる、ピアノを主体とした美しく切ないメロディーは、ただのヒーリングミュージックとは一線を画します!!ピアノを主体とした、すべて生楽器の演奏によるインストゥルメンタルアルバム。久石譲や村松健にも通じる静かだけどドラマティックなメロディーが涙を誘う名曲の数々。彼女は2007年に直腸ガンという大病に侵されるも、約1年間の抗がん剤治療を経て、音楽活動に復帰することが出来ました。治療中に参加したガン患者の集いの中で、彼女の音楽は自身だけでなく、他の患者の方にも勇気を与えて、今もなお、多くの賞賛を得ています。もちろんこのような事情を踏まえなくても、純粋に音だけで圧倒的な存在感を示せる作品です。●コメント:ジャパンウェルネス・スタッフ 臨床心理士・小澤知子佐川さんの音楽を聴いて 私が特に感じたのは「愛おしさ」「透明感」、そして「限りなさ」でしょうか?それは、彼女自身が外の「光」があふれでる場所に気づき、そこを道すじにして心の赴くほうにまっすぐに向かっていくからなのでしょうか?いや、それだけではなく、もしかすると彼女自身の内部に元々宿る宝玉のように美しく光るものが、病気を通して、そして人との相互に敬意を向けあう関係の中で光だしたからなのかもしれません。思いおこせば、なぜ佐川さんは病気なのにそんなに明るくいられるの?なぜここ(癌のサポートグループ)にいるの?と思ったことがあります。あなたはきっと私や皆にそれを伝えにきてくれたのかもしれませんね。子どもから老人に至るまで、そして健康の程度がどのように様々であったとしても、その人自身の内部に必ず光るものがあるということを・・そして人は自らそれを光りださせる力を有し、互いにそれを認めあうまでになるということを・・私は、佐川さんが創り出す音楽の中に彼女自身の中の輝く「光」を感じます。そして彼女の音楽を聴いてくださるすべての方々が、同様に自分の中に宿っているはずの輝く「光」を感じてくださるのではないでしょうか。佐川さん、そんなあなたが実は私の「光」にもなってくれているのをご存知ですか?自分自身を照らす「光」は人をも照らす「光」になりうるのでしょう。