从1983年开始,佐藤通弘对三味线的有了独特的见解,在演奏传统三味线曲目的同时,他开始在各种可能的场合进行对这种传统乐器的尝试,包括摇滚,爵士,自由即兴等多种音乐风格。1984年,佐藤通弘应John Zorn之邀在纽约用了一天的时间录制了自由即兴专辑《Ganryu Island》(巖流岛),其中的七首曲子在1985年由日本厂牌Yukon 限量发行了LP唱片,1998年由John Zorn的厂牌Tzadik再版发表并将当初未发表的的五首曲子一并收入。佐藤通弘:三味線、ジョンゾーン:舌楽器 数年前、副島輝人さんの日本フリージャズ史を読んだときこのレコードが印象に残り、長年さがしていたところ、先日Universoundsで発見し即購入。日本フリージャズ史によると津軽三味線奏者であった佐藤通弘のライブにジョンゾーンが足を運び、その後、ジョンゾーンが説得してこの録音がされたそうです。この録音の後、佐藤通弘は伝統音楽としての三味線だけでなく即興演奏にも手をかけるようになったそうです。 タイトルどおり、極限までsaxで出せる音を追求しつづけるジョンゾーンと攻撃的で先鋭的な三味線を演奏する佐藤通弘の対決が楽しめます。非常に緊張感がありながらもどこか暖かみを感じさせるのは自分が日本人だからなのかも。某レコード屋の店主いわく、「三味線は世界でもっとも殺人的な音を出すんだよ」と。ジョンゾーンはNYのアバンギャルドシーンの代表でもあり、違和感どころか相性良くきこえるのは必然なのかもしれません。あまりみないレコードですが、80年代の即興音楽シーンでの世界的交流を体感できなかなか興味深い録音で聴いてもらいたい一枚です。