人気ピアニスト、リチャードクレイダーマンの名曲をアコーディオン奏者cobaがプロデュースした企画盤。ヴァイオリンから尺八まで、日本のトップアーティストが共演。ポップスピアノの貴公子も今年デビュー25周年を迎えるという。筆者自身も振り返ってみれば、若い日々を過ごした町や通りにクレイダーマンの曲はさり気なく流れていた。70年代当時の彼のピアノ演奏トラックに、プロデューサーとしても天分を発揮するcobaが21世紀日本のトッププレイヤーたちをフィーチャーさせた異色のアルバム。クレイダーマンのベスト盤といった選曲も嬉しい。多くの人は一度は耳にしたであろうメロディが、ゴージャスに装飾されて現代に蘇る。クラシックプレイヤーのメンツもゴージャス。 (堀江昭朗) --- 2003年06月号