眠る前いつも聞いていた

遠くで走る音

最終電車は今日も誰かを乗せて走る

レールの上をガタンゴトンと体を揺らして

遠くから近づく

窓の外から入る音に耳澄ませた

今日も鉄橋を渡るいつもと変わらぬスピードで

震える轟音が運ばれてくる何故か落ち着く

10年前も、10年後も、この音は変わらないかな

目まぐるしく変わる日常に

佇む駅のように

凸凹の砂利道がアスファルトへと

近道だった畦道は駐車場に変わってた

今日も鉄橋を渡るいつもと変わらないスピードで

震える轟音が運ばれてくる何故か落ち着く

10年前も、10年後も、この音は変わらないかな

目まぐるしく変わる日常に

佇む駅のように

今日も鳴く鉄橋