僕にとって君はかけがえのない人で
でも君にとってはただ影の中のひとりで
どうしたのって僕が聞いてみたって
求めてるのはこんな声じゃないんだって
わかってるよ わかってたよ
溢れていく言葉はとても苦くて
忘れていた感情をまた拾って
壊れていく時計をただ見つめて
外れて堕ちた針でこの胸を刺して
なんて
今日が終わる前に
思い出してくれたかな
僕はこんな想いごと消えてしまいたいよ
窓の外もこの手の中も
真っ暗になる前に
一目で良い 一言で良い
ただそれだけで
僕だけを見てくれないのならば
その目を塞いでしまいたいとか
誰かの隣に行きたいなら
ここに縛り付けてしまいたいとか
言わないよ 少しも思ってないよ
どこかのフィクションで聞いたような
黒く濁ってしまった欲望が
空を切って静かにひとり浮かんだ
飲み込んで呟いた
「じゃあね、さよなら」
今日が終わる前に
思い出してくれたかな
誰もいない部屋の隅で
また戯言を零して
今日が終わる前に
口ずさんでくれたかな
僕はこんな歌も全部殺してしまいたい
君の声もこのメロディも
消えてしまっても
夢でも良い 狂っても良い
ただそれだけが、
僕だけが、
君だけが、、