[00:00.98]
[00:14.28]玄関先に座って、泣きべそをかいていた。
[00:21.08]逃げ出そうにも帰る場所はここしかない。
[00:27.54]いつの間にか思い込んでいた、当たり前というまぼろし。
[00:34.92]違うことに戸惑ってしまって、泣いていたんだね。
[00:41.66]どうしてそうなったのかは教えてもらえないから、
[00:48.34]悪いのは自分なんだろうと、責めるしかなかった十月。
[00:55.68]見えなくとも、見えなくとも、残っているものがある。
[01:01.99]この季節の空にだけ蘇る記憶。
[01:08.61]どうせなら消してしまいたかったそれも、体の中を流れている。
[01:15.86]今は生きているわけだから、要らないものじゃないのさ。
[01:23.28]今は生きているわけだから、要らないものじゃないのさ。
[01:30.47]
[01:36.04]陽の当たらない六畳一間は、ただの檻さ。
[01:42.26]夜寝ていても悪い空気を飲んでいるみたいで。
[01:49.34]教えてもらったのは、人は順番を決めたがるってこと。
[01:56.41]後回しにするくらいなら触れなければいいのに。
[02:03.25]どうしてそうなったのかは教えてもらえないから、
[02:10.33]期待するのはもうやめようと、扉を閉めた十月。
[02:20.97]離れても、離れても、残っているものがある。
[02:27.37]この季節の空にだけ蘇る記憶。
[02:34.25]影を作ってしまうだけのそれも、体の中を流れている。
[02:41.13]今は生きているわけだから、要らないものじゃないのさ。
[02:48.28]おめでとうを歌う。消えぬように歌う。
[02:56.74]おめでとうを歌う。消えぬように歌う...
[03:18.24]
[03:20.58]どうせなら消してしまいたかったそれも、体の中を流れている。
[03:26.60]今は生きているわけだから、要らないものじゃないのさ。
[03:33.64]今は生きているわけだから、要らないものじゃないのさ。
[03:41.79]見えなくとも、見えなくとも。
[03:49.68]離れても、離れても。
[03:56.30]この季節の空にだけ蘇る記憶。
[04:03.19]今は生きているわけだから、要らないものじゃないのさ。
[04:10.22]今は生きているわけだから、要らないものじゃないのさ。
[04:18.26]