[00:01.060]違えるな 無に還る 崇高なるその扉を
[00:06.230]思いだせ この場所まで堕ちた修復できぬ傷を
[00:11.190]擬似的な天球は その役割終焉るだろう
[00:16.250]夜が来る 静寂を殺して────
[00:21.530]
[00:31.190]何かを穿き違えてる 一筋の光があったとして
[00:41.280]それを ah... 享受するのは
[00:46.320]いつだって他の誰かだったでしょう?
[00:51.430]
[00:51.620]みんな壊せばいいのに
[00:56.490]叫べ 天衝く程の声で
[01:01.360]
[01:01.650]無風の死へのEpigram
[01:06.250]調律した祈りは千億の扉閉ざし 境界は消し飛ぶ
[01:16.410]新約は生まれない いつか望んだままに死ね
[01:21.800]序詞で止まった福音を焼き尽くして さあ終わりましょう、フィーナ
[01:34.070]
[01:39.370]きっと見誤ってる 甘美なる世界があったとして
[01:49.140]それを ah... 維持する心力
[01:54.070]そんなものは持ち合わせていないでしょう?
[01:59.110]
[01:59.390]もっと己を知ればいい
[02:04.290]そして ここから狂い叫べ
[02:09.120]
[02:09.510]敗者のためのEpigram
[02:14.270]調律した祈りは千億の告解をも 尽く撥ねつけ
[02:24.180]旧約は崩れゆく いつか求めたままに死ね
[02:29.660]世界にさえも疎まれ傷つけられて さあ眠りなさい
[02:39.080]
[02:39.290]思い出せよお前はすぐ騙されるぞ 迷ったなら考えずに殺せ
[02:44.750]あの日みたく手首切れば痛みはもう増えなくなるのだから
[02:49.740]決して空を見るな私こそが 生を選び底を這う姿だ
[02:54.720]
[02:54.860]見先の幻想を追い道を誤ればお前までこうなるのだ もう、戻れない────
[03:05.080]
[03:11.330]自分に償いたい そう願っていた、ずっと
[03:21.870]この場所で終わらせよう 悲劇を絶とう
[03:31.890]
[03:32.070]違えるな 無に還る 崇高なるその扉を
[03:37.130]思いだせ この場所まで堕ちた修復できぬ傷を
[03:42.250]私はそう 今ここであなたにこそ告げるために
[03:47.240]最悪の物語を終えて……
[03:51.970]
[03:52.170]生きていても 何かを我慢して
[03:57.220]消えない傷抱えて ただ日々を耐えゆくだけだ
[04:02.700]序詞で止まった福音を焼き尽くして さあ終わりましょう、フィーナ
[04:14.840]
[04:33.540]『生きていても幸せなんて掴めない。
[04:36.830]独特の表現でそう訴え続ける老婆は、
[04:40.290]その言葉を体現するように濁った瞳をしていた。
[04:45.150]彼女の生に何があったのかは知る由もない。
[04:48.840]けれど、無様で滑稽なその姿の中にも自分の影をみつけ、
[04:55.440]少女は体を震わせる……』
[04:57.500]
[04:59.610]「────そう、これもひとつの可能性なのです」