[00:00.69]「ひとつの祈り」
[00:09.73]「エンジェリックヴェール アレンジトラックス」より
[00:13.78]
[00:29.94]遠く続いた 断崖の道を
[00:37.18]篝火たちの列が ゆるやかに 過ぎてゆく
[00:45.77]つながれた 星図のように 果敢無く
[00:52.69]きらめいて 夜天(そら)までも のぼるように
[00:59.89]
[01:00.15]どうして ひとの欲望(ゆめ)に 果てはないのだろう
[01:07.74]何も望まず 生きるなら
[01:12.25]誰も傷つくこともない
[01:16.76]
[01:17.16]ひとつの野望(のぞみ)が 千の祈り吹き消し
[01:24.79]あたらしい争いが また 生まれて
[01:31.75]せかいを埋(うず)めてゆく
[01:40.71]
[01:55.23]ひとつの花が 咲くことなく枯れ
[02:02.42]地の上に落ちて 朽ちた屍のその上に
[02:11.01]ひとつの生命は 誰かの涙の
[02:18.67]水を吸い 陽をうけて 花を結ぶ
[02:25.04]
[02:25.26]どうして ひとの歓びは 重ねあえず
[02:33.02]白い御足(みあし)は いつの世も
[02:37.49]紅い毛氈(きぬ)の上を歩く
[02:42.06]
[02:42.31]ひとつの祈りが 千の生命を奪う
[02:50.07]幸福(しあわせ)をただ願っても
[02:55.44]誰かの希みを 喰らうように
[03:06.19]
[03:19.98]幾千の声が ひとつの時代(とき)かき消し
[03:27.45]止められぬ悲しみの 歴史はまた
[03:34.40]繰り返されてゆく
[03:43.26]
[04:26.41]終わり